私は愛知県名古屋市で生まれ育ちました。大学で県外に行ったとき、言葉が通じなくて困ったことがいくつかありました。沖縄や東北などのように、聞き取れないとかいうことではないのですが、語彙の面で、愛知県だけの特別な言い方がいくつかありました。使っている方は、共通語だと思っているから、どうして通じないのか分からなくて困りました。
その一つが放課。愛知県では授業と授業の間の休み時間のことを「放課」といい、「放課になったから遊びに行こうぜ」とか使います。すると他県の人は怪訝な顔をします。「まだこのあと授業があるのに、どうして放課後なの?」と思ってしまうようです。
逆に、「放課後に映画館に行こうぜ」と聞くと、「え、放課のあとは授業じゃん」と思って、愛知県人は何を言っているのか分からなくなります。愛知県では「放課後」は使いません。
先日、子供たちとそういう話をしていたら、皆一様にびっくりしていました。今でも愛知県では休み時間のことを「放課」といい、それは、どこでも使っている共通語だと思っているのです。
同様の例は、まだまだあるのですが、いずれ別の機会にご紹介します。

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