今日は大晦日。スーパーなどは大賑わいです。昔は「大歳の市」といって、お店が休みになる正月に備えて買いだめする人で賑わっていました。今は正月ですらお店が開いているので、特に買いだめする必要はないのですが、昔からの習慣が抜けないのでしょう。
でも、小学校の国語の教科書に出てくる「かさこじぞう」というお話では、そんな正月を前にして、お金がなくて餅も買えない老夫婦が出てきます。仕方がないのでとってあった藁で笠を編み、大歳の市でそれを売り、代わりに餅を買ってこようとします。しかし、その笠も売れなくて、とぼとぼと帰ってくる途中、頭に雪をかぶった地蔵を見てその笠をかぶせてあげます。笠が足りない地蔵には自分の頬被りまであげてしまいます。やさしいおじいさんですね。
こんなその日を暮らすのがやっとの人たちがたくさんいた時代から、150年ぐらいしか経っていません。現代は物にあふれ、お金は十分あります。それなのに物を大切にせず、不満を言ってばかりいます。このおじいさんのように、心からやさしい人になれたらいいなと思います。

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